8月1日はお墓参り

暮らしの中で

南北佐久地域から小諸にかけての地方では 8月1日にお墓を掃除し 

お墓参りをするという風習がある 近年では ほとんどがサラリーマン家庭となったために

お墓掃除だけは前週の土日に行うところが増えたようだが 少し前までは 

8月1日は「お墓参りの日」として 休日とする企業もあった

この風習は 過去に起きた「大水害の犠牲者への供養」が 由来とされていて 

江戸時代の寛保二年(1742年)に起きた 「戌の満水」(いぬのまんすい)

と呼ばれる大洪水がその一つだそうだ この年の 旧暦7月27日から8月1日にかけて

この地域では超大型の台風に見舞われ その集中豪雨により千曲川流域は

各地で大水害を引き起こし 多数の死者を出したという 

八千穂村や佐久平 小諸などに大きな被害の記録が残っているそうで

同じようにこの山里も大きな被害を経験することになったために その風習が残っているようだ

通常であれば お盆の8月13日から16日辺りに墓参りをするか 

お彼岸に合わせて行うかのどちらかであると思うが この「戌の満水」による被害の記憶は

鮮烈であったのだろうと推測される

我が家の94歳になる父親をはじめ古くからこの地に住むお年寄りたちに話を聞くと

この「戌の満水」(1742年)と 「伊勢湾台風」(1959年) 「東日本台風19号」(2019年)

などが この地域を襲った災害では最たるものらしい

一昨年遭遇することとなった台風19号は まだ記憶に新しいところだが

災害の少ないと言われるここ佐久地域でも 近年の異常気象などによって引き起こされる

自然災害は防ぎようがなく 危機管理を怠ってはならないとつくづく感じているところだ

以前にブログにも載せさせてもらったが この山里の奥地にある山々や川は

復旧予算が莫大とならざるを得ないとのことから 手をつけられないまま放置されている

これらの度重なる自然災害が 災害復旧をあきらめて未整備のままだということを

覚えておかなければならない 放置し未整備となった山や川が 

今後の未曾有の被害とならないことを祈り続けたい

 

 

では、

エンジョイ! たまには真面目に

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