春への思い

暮らしの中で

新聞の文化面の片隅に この春 高校を卒業し県外に進学するために

家を出る息子を思う母親の手記が掲載されていて 感慨深く読ませてもらった

お弁当に冷凍食品を詰め込むときの後ろめたさ

仕事を抜けられず塾の送迎をしてあげられなかった申し訳なさ

自分が働いているせいで かわいそうな思いをさせたのではないか

そしてこうした感情にいつも言い訳をしながら 自分は子育てをしてきたのではないか

などなど だが こうした感情は この方だけに限らないようだ

自分が家事や育児がきちんとできないダメな母親だと思い込み

子どもに抱く罪悪感は世界中のどこにもあるようで このことを英語では

「マミーギルト」と呼ぶのだそうで 調査によれば多くの母親が抱いている思いなのだそうだ

今のコロナ禍もそうだが 仕事があるからといって

子どもに動画ばかり見せてしまったり ゲームばかりをさせてしまったり

仕事が忙しく 夕食や弁当が作れない 家族が仕事の犠牲になっているのではと

感じるなどの声も多く寄せられているようだ

でも 完璧であろうとするあまり 母親がイライラして不安定になることの方が

子どもの成長にはマイナスになるという

だからこそ 子どもにとっては「程よいお母さん」がいいようだ

子どもには親が思う以上に生きる力があり 暮らしのなかで「足りないところ」があると

そこを埋めようとして成長する面が備わっているからだという

家を出て行く息子に 最後にその思いを伝えると

「大丈夫だよ 十分かわいがってもらったよ」と息子はそう答えたそうだ

振り返れば後悔ばかりだが 息子のその一言で救われた気がした

そして愛おしいと思っていた気持ちが伝わっていたことがうれしくて

涙が止まらなかった と綴られていた

今思えば 子育ては大変だが つらい時期と子育てをする時間はそれほど長くはなく

むしろ短いものだ

おそらく 子どもとの触れ合う期間というものは高校卒業時の18歳までだ

別れと出会いの季節 新たなステージへの悲喜こもごもがあふれている

つくづく それは悲しくも 明るくて 希望に満ちた いい季節だと感じられる今日この頃だ

では、

エンジョイ! 春の旅立ち 別れ そして・・・

#春の旅立ち#マミーギルト#親子関係#春への思い

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