若かりし頃の記憶力は 今とは比べようもないほど研ぎ澄まされていた
そのことは 仕事でもプライベートにおいてでもすべてにそうで
かつては物忘れで決定的なミスをすることなどなかったような気がする?
(あくまでも勝手な個人の感想だが・・・)
実際に若い頃というのは 関連するキーワードを耳にすれば
少々前のことでも即座にフラッシュバックして その詳細を思い出すことができた
今とは時代が違うせいかも知れないが 当時はいつもお世話になっている会社や
親しい友人たちの住所や電話番号などは常に頭に入っていて
住所録も電話帳もほとんどと言っていいほど開くことはなかったような気がする
学生時代までもう少しさかのぼって 中学校くらいまでなら 学校の教科書のテスト範囲のページは
一字一句 どこに何が書いてあるかまで記憶できていたような気がする
それに少々無駄な知識だったかも知れないが 好きだったプロ野球選手のレギュラー全員の身長
体重 出身校 打撃成績 防御率や過去の成績 趣味や人となりまでも記憶していたのだからすごい
人間は 記憶しても覚えたことはすぐに忘れるようになっているのだそうだ
一生懸命記憶して暗記したものも 一晩たつと見事に忘れて
「ああ なんて自分は頭が悪いんだろう」と思ってしまうが そんなことはないそうだ
心理学の研究によると 記憶というものは 覚えた直後に急激に忘れていくことがわかっていて
その記憶の7~8割ほどはすぐに忘れ そして記憶に残ったものは
その後長い時間が経ってもなかなか忘れないのだそうだ
今 自分に置き換えてみても学生時代の無数の出来事のほとんどを忘れている
でも 今も覚えている学生時代の思い出は たぶん この先もずっと覚えているということ
なのだろうと思う
ここでウンチク 記憶は 覚えている時間別に3つに分けられるという
⚫︎感覚記憶
ほんの一瞬だけの記憶で 人混みの中を歩いていて次々とすれ違う人の顔
確かに一瞬目に入るが 記憶に残ることはなく 流れすぎていってしまうもの
⚫︎短期記憶
アドレス帳の電話番号を見て電話をダイヤルする このときは覚えているが すぐに忘れて
必要なときはまたアドレス帳を見ることになる 短期記憶は 10秒ぐらいの短い記憶であって
数字でいえば 普通7つ前後しか覚えられないらしい
⚫︎長期記憶
小さな子供が一生懸命 自分の家の電話番号を覚えている だが覚えてはすぐに忘れ また覚える
こうしたことを繰り返していくうちに もう忘れなくなるという これが 長期記憶なのだそうだ
今やPCや携帯電話が普及し ネット社会が実現し莫大な情報がいつでも引き出しが可能な
社会になった 昔なら自分の頭に記憶しておかなくてはならないことも
別の方法により記憶できるようになりその必要がなくなった
要するに生活スタイルが完全に変わったということなのだろうと思う
最近の自分はどうだ 少し前のこと 昨日のこと 今朝のこと たった今のことでもなかなか
記憶に留めないようになってしまったような気がする(少々がっかりだが・・)
と言うことで この歳になれば もうがっかりせずに そんなことはお構いなしにしよう
勝手ながら都合のいいことは記憶しておこう 都合の悪いことはすぐに忘れることにしよう
とは言え 家族にはちょっと密かなお願いだが それが年齢による都合のいい
いつもの言動や行動なのか はたまた もしかしたら認知症によるものなのかについては
シニアたちのように都合よくお構いなくではなく よくよく見極めてほしい
手遅れにならない内にだ(ちゃんちゃん・・)
では、
エンジョイ! 今様の生活スタイル
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