いくつになっても 歯医者さんにいくのはどうしても苦手だ
それでも最近は健康のことを考えて 半年に一回の定期検診は欠かさないようにしている
今日も半年ぶりに行ってきた
近頃の歯医者さんには消毒液の匂いや歯を削るあの音などは聞こえてこないし
ましてや子供が恐怖に泣き叫ぶ様子も全く見ない
今は 先生や歯科衛生士さんも皆んなが親切で不安なく通院できる
ただ 今日はちょっと気になることがあった 診察椅子に座って一通り口の中を点検した
歯科衛生士さん 「どこかお痛みはありませんか?お気になさっていることは
おありになりませんか」って言う 本当に丁寧に尋ねてくれたのだろうが
何となく気になってしまった
「痛みはありますか?、気になるところはありませんか?」だけでも失礼にはならないと思うし
敬語にこだわるとするなら「痛みはございますか?気になっているところはございますか?」
でいいような気がするのだが・・・
確かに 単語の頭に「お」や「ご」をつけると敬語表現となる
お名前 お客 お金 お茶碗 お昼 お米などさまざまあるが これらに「お」をつけないと
少し乱暴な言葉づかいだと感じてしまうのは確かだが “痛み”とか“気”には
「お」は必要ないのではないかと思う
今日は 虫歯で緊急に歯医者さんに行くことになってしまったからというのではなく
歯科衛生士さんのこの言葉が気になってしまって その事を考えていたら
なぜだか診療中に 息を吸ったのか吐いたのかがわからなくなってしまって
挙げ句の果ては呼吸が苦しくなって 思わず左手を上げる動作をする前にゴホッ
オワっと咳き込んでしまった
自分としたことが大変ご迷惑をおかけしました
どうも幼い記憶とノミの心臓が心の底にあるからかもしれない
敬語には尊敬語 謙譲語 丁寧語の3種類がある
丁寧語は それを使うことによって 相手の地位を上げる効果(尊敬語)も
自分の地位を下げる効果(謙譲語)もない中道的な用法で 相手に不快感を与えないよう
装飾する用法なのだそうだ
どうやら歯医者さん等の医療の現場では今でもよく使うらしいのだが
使い方についての正解はわからない
今度 歯科衛生士のHちゃんとK子ちゃんにでも 聞いてみることにしよう
どうもこうした敬語というか丁寧語に普段から慣れていないせいか 違和感を
感じてしまうのは自分だけだろうか
これでも もうじき高齢者の仲間入りする人生経験者だとされている
相手に失礼にならないように ちょっとは若い人たちのお手本になれるような
りっぱな高齢者になりたいものだ
この歳で歯医者さんを怖がるチキンな高齢者は早くに卒業したいのだが・・・
では、
エンジョイ! りっぱな敬語使い