夫の共感力

暮らしの中で

以前に本で学習した「女性脳」「男性脳」についてだが 女性脳というのは

半径3m以内を面でつぶすように なめるように見て 針の先ほどの変化を見逃さない

何か不穏なものや探し物がある時は たとえ隠れていても「この辺りにある」

と感じる能力さえあるのだそうだ

一方の男性脳は 半径3mの外側が守備範囲なのだそうであり

何万年も前から狩りをしてきた男性脳は半径3m以内は女性に任せて

荒野に出て危険な目に遭いながらも仲間と自分を救いつつ確実に獲物を取って帰ってきたという

両者には こういった本質的な違いがあるらしい

時代が変わり 男性脳と女性脳には本能としてこれらはまだ残ってはいるが

今ではかなり様相が変わってしまった

現代に至っては 定年退職後に多くの時間を与えられることになった男性は

本来得意ではなく女性に任せきりだった3m以内にも気を配らなくてはならなくなった

それゆえに 定年後の生活に妻への共感力というものを身につけないことには

一緒に生きていくことが難しくなったということらしい

女性脳は否定する時も肯定する時も まず共感を欲しがるものらしい

例えば 女性の「なんだか腰が痛くて」には 男はまず心配そうに

「腰か、それはつらいなあ」と共感を示してやることが大事なのだそうだ

次にもっと踏み込んで対処してやりたいなら

「片付け物は俺がするから、座ってて」などと声をかけ家事手伝いを申し出るのがベスト1で

「温めてみる」なんていうのも親身な感じがしてグッドなのだそうだ

一方で 「医者に行ったのか」「早く医者に行け」などは最悪のNGワードだそうだ

共感を示すコツというのは 「痛い」「ひどい」「怖い」などのネガティブ語を反復することが大事で

「痛いのか そりゃ つらいなあ」「そりゃ ひどいよね」「怖かったろう」などと応えてやる

女性脳というのは 共感してもらうとストレス信号がみるみる減衰する

という特性を持っているらしい

「痛いなら医者に行け」「嫌ならやらなきゃいい」「おまえにも非がある」

などの言葉はもってのほかだという

加えて 共感というのは態度でも示さなければならないのだが

例えば、500m離れたスーパーから買い物袋を両手に下げた妻が玄関のドアを開けた その時に

あなたがリビングにいたとする そんな時 夫であるあなたならどうしますかという事例に対し

ある夫は 家までの500mを妻は荷物を持って歩いてきたのだから

今さら台所までの3mを運ぶなんて必要ないだろうと答えたという

玄関までの500mは何とも思っていなくても

最後の3mで「500mを何とか歩いてきた自分に 何のねぎらいもない夫」に妻は絶望し

こんな夫のために重い荷物を抱えて500m歩いてきたことが情けなくなり

この500mはネガティブな記憶に変わってしまうという

逆に 夫が飛んできて 荷物を持ってくれ 「重かったろう。おつかれさま」なんて言ってくれたら

500mは喜びに変わるのだそうだ

女性はこのたかが3m されど3mに至福を感じたり 絶望してしまったりするのだそうだから

要注意だ

男性脳 女性脳の研究は非常に興味深いし 身につまされる

今度生まれて来る時は 女性に?男性に?・・・ う~ん難しい問題だ

ある時は女性に ある時は男性になりたいものだが そんなに都合よくは行かないのが世の中だ

これからまだまだ長い人生が続く 穏やかで安心した生活を手に入れるためには

どうやらもっともっとこの共感力に磨きをかけていかなければならないようだ

  

まだまだ先は長い  

   身につけよう 共感力

     生き抜こう 定年後生活

 

では、

 エンジョイ! ロングライフ

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