農業を主要な仕事として働く人は 5年前に比べて2割も減少し今や国内では
136万人になってしまったそうだ ついでに言うと 働く人の平均年齢も67.8歳と
いうからこれまた驚きだ 縁あって 今年からまさに農業の本元となる団体の仕事に
就くことになったので その将来についてもう少し真剣に考えてみようと思っている
自分も元々が農家の生まれだが その農業を敬遠してサラリーマンとしての道を選び
40年にわたる月日を過ごした人間だ つい最近までは “半農半X”としてコメ作りは
していたものの 退職してすぐにまたコメ作りをということにはならなかった
なぜかというと サラリーマンとして働きながらだが手間隙はかかるし 機械やら肥料やら
農薬やらには やたらと金がかかる その上トータルすれば赤字だし 時期的なものとは
いいながらも 休日をその作業に取られるのが嫌だったからだ 自然を相手に人間が
人間らしく生活して過ごすにはもってこいの職業なのだろうが かといって安定もせず
重労働で 低収入といったところが 農業従事を本業としない理由だ
逆に農業をしていていいなと思うことは サラリーマンでなければ 時間に縛られずに
働きたい時に働き 人間関係で悩むこともなく 自然とともに働く喜びや収穫の喜びを
自ら実感できることにある 晴耕雨読 晴れた日に従事し 雨の日は身体を休め
好きな読書をするなど自由な時間を持てることなども魅力だ
自分でも選択してこなかった農業を 無理やり若者に勧めるわけにもいかないことは承知している
しかし 現在注目されている最先端の情報通信技術やロボットというものを使えば
生産コストを極力下げることができるし 人手不足を補うこともできる
その技術を使って 生産管理のデータ化ができたりすれば 今まで農業に触れてこなかった
若者たちも容易に農業に取り組めるのではないか また 最近になって発展が期待されている
「植物工場」なども 手間なく農作物を育てることができるために もしかすると
「土を耕す」「雑草を取る」などの作業そのものがなくなるかもしれない
また 今や若者のその多くが山里を離れ 都会や生活に便利な場所で暮らしている
だが これも近頃注目の「通勤型農業」などとして多種多様なライフスタイルの
ひとつとして確立し 平日は市街地から農場へ「通勤」し 休日は自宅で過ごすという
スタイルなどが実現できれば 本格的な農業従事者ではないにしても 休日だけ契約している
農場へ足を運ぶというような「週末農業」という形が出来上がることにならないだろうか
机上の理論ではこれまでだが 働く農業者の平均年齢が67.8歳というのであれば
まだまだ自分にも十分な時間がある 農業人口の減少を食い止める
世に言う「スマート農業」について もう少し考えてみようと思う
では、
エンジョイ! 農業の未来
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