山里暮らしで 失われたもの

暮らしの中で

シニアであるわれわれは これまで 折々の季節を肌に感じながら

いろいろな催事やイベント 

出合いや 付き合いの中で

独特の季節感を味わいつつ 今日まで過ごしてきた

そこには 毎年の祭りや行事を始め 

地域全体から 個人的なものまで 

その時々に集まっては 語らい 感じ合う場が設けられ 共有してこられた

だが ここのところのコロナ禍で いつしかその機会を奪われてしまった

高齢となったわれわれにとっては 正直 こうした季節はあと何回過せるのか

この人ともいつまで会って話ができるのかと ふと感じることがある

勤めを終えた今 近所付き合いさえも疎遠となれば まさに日々に疎しの状態となる

コロナが収束すれば直ちにそれまでの日常が復活するはずと 思っていたが

どうも そうはならないかもしれない

少子高齢化に加え できるだけ内輪で 人と接触することを避け

大変だと思う行事は これを機に「止めてしまえ」的な発想が主流になりつつあるからだ

山里では老若男女が 皆なで助け合いながら生活していくとの精神が 主流だった

困ったら行政にお任せといった都会の風潮に しだいに侵食されて行き

山里の良さがいつの間にか姿を消していくような気がしてならない

多少の窮屈や 少々のお節介は人が生きていく上では 

どうしても必要なのだと心得て 暮らしていきたいものだ

では、

エンジョイ! 山里暮らし

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