ボランティアのこと

暮らしの中で

一昨年の話になるが 長野県を襲った台風19号は

佐久地区の広範な地域に甚大な被害をもたらした

晴天率が高く 災害が少なく暮らしやすいとされた佐久地域だったが この台風だけは違った

小規模の河川が各地で氾濫し その水が下り集まった千曲川は決壊という最悪の事態となり

川岸では家屋の一部をのみ込み 床下床上浸水も数多く 2人の尊い命までも奪った

幸い自宅付近での災害は小規模にとどまり事なきを得たことから

何か手助けできることはないかと考えボランティアに参加することにした

恥ずかしい話だが 本格的にボランティアに参加するのはこの年になって初めてだった

悲惨な窮状を知り 全国各地からボランティアが続々と集まって来ていた

休日の朝 社協のボランティアセンターで登録を済ませ

概ね10人がグループとなり現場へ向かうことになったが その構成をみてびっくりした

埼玉県川越市から若い女性2人 駒ヶ根市から男性1人 神奈川から女性2人

熊本からは親子3人 佐久市から私ともう一人の男性(旧臼田町在住)の2人の計10人であったが

たまたまだったのかもしれないが 地元の人間が2人とはあまりにも少ないのには愕然とした

佐久地域ばかりではなく 南北佐久 小諸 上田

また長野市他の北信地域にも未曾有の被害をもたらしたことから

分散してしまったのかもしれないし 地元や自分たちの住むコミュニティーで

被害が大きかったからかもしれないが 残念な気がした

埼玉県川越市から参加の2人の女性は 土日に浅間山を目指して登山に来たそうだが

とても登山出来る状況にはないことから ならばボランティアをと思い参加したとのこと

熊本の親子は 娘が佐久に嫁いでおり様子を見に来たところ幸い被害も軽微だったことから

休暇が1日余っていたので参加したとのこと

駒ヶ根市の男性や神奈川県の女性は様々な災害地に時間があれば出向いているとのことを聞いた

また佐久市から参加の男性は 窮状をみかねての参加であったが

聞けば状況次第では小学生の子供と参加したいと思っていたのだそうだが

天候もあり今回は1人での参加となったことのようだ いずれも頭の下がることばかりだった

仕事は午前10時から午後3時までで 主に浸水した家屋の床上と

床下の泥出し作業と家財の片付けだったが 微力ながら復旧のための貢献ができたかなと思っている

家主さん曰く 自然災害とはいえ大きな被害に一人ではどうすることもできずに途方に暮れたが

ボランティアの皆さんのおかげで 大方の復旧作業を終えることができた

1日も早い再建を目指すと涙ながらに語られた姿がいまだに忘れられない

昨年、偶然被災地近くを通りかかり様子をみたところ 元の家のリフォームは叶わなかったようだが

新しく家が建てかえられていて 心からよかったなと思った

このほど 社会福祉協議会よりボランティア保険の継続についての手紙をもらった

早速 社協にて更新の手続きをおこない 

ボランティア派遣地域の範囲も広げて協力したい旨の届け出を行なった

一昨年から続く新型コロナウィルスの拡大のために 

ボランティア活動の制限が続いているとのことであったが 

その日が来たら積極的な参加をしていきたい

もはや自然災害はどこにでも起こりうる出来事だとつくづく実感し 

自分に出来ることがあったら体力のある限り進んで協力していこうと心に決めた

今度 妻や子供 孫 友人を誘っての参加を何とか実現したい

築こう ボランティアの輪

では、

エンジョイ! セカンドライフ

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