歳をとったせいなのか
昔はあまり興味もなかったことが やけに身にしみる場面に出くわす
高校の授業や大学受験のために
イヤイヤだが 仕方なく覚えたり 接したりしていた漢文や古文だが
この年になって改めて接してみると 意外と興味深く
なるほど と 感心させられることも多い
例えば 奥の細道の序文で
「月日は百代の過客にして 行かふ年も又旅人也」というのがある
その意味はというと 月日というのは 永遠に旅を続ける旅人のようなものであり
来ては去り 去っては来る年もまた同じように旅人である ということらしい

つまり 時間も物もこの世にある全てが
留まることのない旅人のような存在である という意味だそうだ
自分にとっても 最近 月日の経つのが ものすごく早く感じられるのも
まさにそのことか と思える
また 方丈記の冒頭には
「行く川の流れは絶へずして しかももとの流れにあらず」と ある
なんとなくうろ覚えだったこの文章も 人生の無常観というものを表しているらしく
ここまでの自分自身の67年の歳月を考え合わせると
本当に川の流れのようだったなと思えるのだ
地元にともに暮らす仲間たちも どうやら 現役時代はそんな面持ちだったらしい
米と野菜作りに精を出す AちゃんやNぶちゃん HHくん I 先生がいると思えば
今年は日本史を勉強してみたいというKKくん
見事に都市近郊の整然とした畑地のようなデザインで
野菜作りに没頭するSMくんなどなど
いずれも皆 本当に楽しそうだ

自分も 晴耕雨読 涼しい時に動き 暑い時 寒い時には 部屋にこもって読書を基本に
時には野菜を育て それを愛でつつ
充実した 健康な時を これからも過ごしたいものだと思っている
では、
エンジョイ これからの人生