失敗のススメ 「毎月1日は あずきバーの日」

楽しいこと

今日の新聞に 井村屋グループ社長の中島伸子さんの秘話が載っていた

中島さんは アルバイトとして入社して北陸支店で売上を伸ばすなどして順調なキャリアを積み

揚々と会社の中枢たる関東支店に初の女性支店長として赴任したのだそうだ

低迷する販売のテコ入れとして 上野動物園のパンダブームを念頭に商品化していた「パンダまん」

を動物園の売店で扱ってもらうことを考案し 部下に営業するように命じたが

部下が動く素振りはなく低迷を脱しきれなかった 振りかえれば 直前までいた北陸支店の売上高は

井村屋全体の売上高の10分の1に過ぎず 首都圏を対象にする関東支店の売上高は全体の

4分の1を占めていて 予算も多く仕事の視点もやり方も違っていたのだそうだ

そんな中島さん 現状を打破するために 関東支店社員50人に匿名で自分への評価を

5段階で聞いたのだそうだ

5が「女性ならではの視点があっていい」 1が「いない方がいい」だった

蓋を開けてみると40人が「いない方がいい」 もしくは2の「たいしたことない」だったそうで

失意の中で辞表を提出したのだそうだが 後に社長となる当時の専務から「社員に聞いてどうする

評価はお客さんに聞くもんや そんな辞表は受け取れん」と一蹴されたそうだ

中島さんは辞められないからではなく 自分の甘さを見透かされた思いで愕然としたという

それから自分の甘さを自覚反省し 働く原点に立ち戻ることを決意した中島さん

それまでの前任者のトップダウン方式を改め 現場に社員と一緒に赴いて

取引先の話を聞くように意識を変えた 来る日も来る日も取引先を回ることで次第に

社員からの信頼を得ていく一方で ついに浮上のきっかけとなる「毎月1日は あずきバーの日」

にするアイデアを出し成功したのだという

井村屋の実質的な創業者井村二郎氏の言葉 「他社のまねをしない 人のやらないことをやる」

が会社としての原点なのだそうだ

井村屋の主力商品「あずきバー」は 1973年に発売された超ロングセラー商品で

いまだに売上を前年比伸ばし続けているそうだ

見た目はほとんど変わらないが 試行錯誤を繰り返し 添加物を入れないために硬いのが特徴で

柔らかいあずきバーを過去に3回発売したが 全く売れず何れも販売をとりやめた

失敗しても 挑戦する姿勢が「あずきバー」の成長の力となってきた

「新しいことに挑戦すれば必ず失敗がついて回る だが それが後で必ず栄養になる」

「昨年と同じことをしていたら置いていかれる 思いつきでもいいので人に話して挑戦してほしい」

と結んでいる

成功する経営者も 必ずと言っていいほどどこかで挫折を味わっている

先人たちのいい話は聞いてみるものだし いいことはやってみるものだとつくづく思う

この年になって気づくことも決して遅くはないのだと思いつつ 前向きな日々を過ごしていきたい

では、

エンジョイ! あずきバー

楽しいこと
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