今から半世紀以上前のことになるが 自分が子どもだった頃の生活レベルは
今とは まったく比べ物にならないほどの水準だった
子どもながらに 今日は寿司が食べたいなどと思っても
それは かなうはずもなく しかも その寿司は あの新鮮な生寿司ではない
当然のように のり巻きかいなり寿司で 特別な日だけのご馳走であった
また 竹馬の友たちと話す時 よくカレーライスについての話になる
「子どもの頃のカレーの具ってさあ どこの家も豚肉や牛肉なんかじゃなくて
ソーセージかちくわじゃなかった?」
「そうだったよなあ でもカレーは昔から皆んなが好物で ご馳走だったよなあ」
と当時を懐かしく思い出しては笑い合う
![](https://enjoyhiroyumilife.com/wp-content/uploads/2023/10/tim-mossholder-8R-mXppeakM-unsplash-6.jpg)
カレーの具が練り物から肉に変わったのが いったいいつだったのか定かではないが
いつの間にか食生活は豊かになっていった
今では どんな高価な食材も 豪華な食事も ちょっと足を伸ばし お金さえ出せば
何でもすぐに手に入るし 食べることができるようになった
食生活ひとつをとっても 昔のハードルは今のハードルよりもずっとずっと低い
幸せのハードルというのは 時代によって また その当時の生活レベルによって
ずいぶん違うものだと 最近つくづく感じている
![](https://enjoyhiroyumilife.com/wp-content/uploads/2023/10/kawin-harasai-2Ev2aUB8NJI-unsplash-2.jpg)
誕生祝いにと食卓に並んでいた いなり寿司やのり巻き
小麦粉とカレー粉から作るカレーライスも 当時とすればかなりのご馳走で
庶民にとっては かけがえのない高い幸せのハードルの上にあったのかもしれない
あの頃と同じように 食のありがたみを感じつつ
そして その時々のハードルを思いつつ 大切にしたいものだ
では、
エンジョイ 幸せのハードル
コメント