幸せのハードル

楽しいこと

今から半世紀以上前のことになるが 自分が子どもだった頃の生活レベルは

今とは まったく比べ物にならないほどの水準だった

子どもながらに 今日は寿司が食べたいなどと思っても

それは かなうはずもなく しかも その寿司は あの新鮮な生寿司ではない

当然のように のり巻きかいなり寿司で 特別な日だけのご馳走であった

また 竹馬の友たちと話す時 よくカレーライスについての話になる

「子どもの頃のカレーの具ってさあ どこの家も豚肉や牛肉なんかじゃなくて

ソーセージかちくわじゃなかった?」

「そうだったよなあ でもカレーは昔から皆んなが好物で ご馳走だったよなあ」

と当時を懐かしく思い出しては笑い合う

カレーの具が練り物から肉に変わったのが いったいいつだったのか定かではないが

いつの間にか食生活は豊かになっていった

今では どんな高価な食材も 豪華な食事も ちょっと足を伸ばし お金さえ出せば

何でもすぐに手に入るし 食べることができるようになった

食生活ひとつをとっても 昔のハードルは今のハードルよりもずっとずっと低い

幸せのハードルというのは 時代によって また その当時の生活レベルによって

ずいぶん違うものだと 最近つくづく感じている

誕生祝いにと食卓に並んでいた いなり寿司やのり巻き

小麦粉とカレー粉から作るカレーライスも 当時とすればかなりのご馳走で

庶民にとっては かけがえのない高い幸せのハードルの上にあったのかもしれない

あの頃と同じように 食のありがたみを感じつつ 

そして その時々のハードルを思いつつ 大切にしたいものだ

では、

エンジョイ 幸せのハードル

楽しいこと
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