先回りの功罪

暮らしの中で

先日のことだ  いつもの本屋とは違う本屋さんで本を買うことにした

レジに並んで順番を待っていたところ 前に並んでいたお客さんが時間がかかっているのを

見かねたのか こちらへどうぞと若いアルバイト女性が気をきかして自分を呼ぶ

すると そこはセルフレジ  この本屋さんに限らず 今やスーパーでもホームセンターでも

頻繁に見かけるし利用もしているので どうということはないのだが 

この本屋さんのセルフレジは初めてだったので少々使い勝手がわからない 

覚えておくのもいいかと思いつつ自分で機械操作を始めた 

すると そばに立つアルバイト女性 流ちょうな案内(結構な早口)で しかも画面に

操作方法が表示されるかされないかのタイミングで左の四角いところをタッチしてください 

バーコードはこの読み取り機で読み込んでください しかも上からふたつ続けて読み込んで

くださいという  言われた通りに操作を始めたところ 自分としたことが 

間違ってバーコードを下から読んでエラーになってしまった  すると すぐさま自分から

読込機を取り上げ 「ピッ ピッ」と代わりに読み込み Tポイントカードも

クレジットカードも入れる場所や入れる方向を自分が画面で確認する前に その箇所と

やり方を案内し あっという間に会計まで済まされてしまった

おかげで 操作方法画面に記されているやり方などは ろくすっぽ読むこともなく

終了することになってしまったのだ  この対応ってどうなのって考えてしまった

そのアルバイト女性は 自分のことをよっぽど機械に疎い人間だと思ったのか

親切心で早くレジを済ませてあげたいと思ってくれたのかは不明なのだが 

人によっては嫌な思いだったり 時間もかからず良かったなどと思うのだろうか

せっかちで合理的なやり方が当たり前のように受け入れられている

幼い子供の食事も時間内に食べ終わるように またこぼさないように先回りをしてしまう大人たち

おぼつかない年寄りの行動には手を引いて急がせ 障害者の行く手にも 先回りして

障害物を取り除いてしまうことが 本当に正しいことなのだろうかと考えてしまう

時間と効率だけを求める社会だけが 正解ではないのではと考えさせられる出来事だった

では、

エンジョイ! セルフレジ

コメント

タイトルとURLをコピーしました