あの世に行ったら使えねえんだから使っちゃおう というのと
お金がどれだけあっても不安だから節約しなくちゃ という相反した言葉が
同じ口から出てくるのが老人というものだ
「銀行の退職金キャンペーン 特別金利 年利2% 預けられるのは 退職者及び
その配偶者の六十才以上の男女のみ」ただし・・・こういう広告には必ず裏があり
それはその下に書いてある
まるでけし粒のように小さな字 新聞記事の文字よりもずっとずっと小さい
老眼の身にはことさら読みにくく 都合の悪い条件は呼んでくれるな とでも言うようだ
大抵2%の金利は最初の3ヶ月のみで その後は0.01%だ
それでも 普通の人が預けるスーパー定期(0.002%)に比べれば5倍だ
利率を聞いてもピンと来ないのだが 例えば退職金1,000万円を定期預金として
3ヶ月間だけ預けた時の定期預金利率の2% これは20万円の四分の一(3ヶ月)だから5万円
そのあとは1年で0.01%だから1,000円になり 普通の人が預ける1年の定期預金は
せいぜい0.002%だから200円となっていることに ガッカリ感が止まらない
誰もが知っているように 今の時代は預貯金でお金を増やすことはできないことがわかる
もうひとつ追い討ちをかけるようだが 仮に手元に1,000万円のお金があったとして
これを0.01%の金利のままで定期預金として30年預けたところで利息は3万円程度にしかならない
一方 現在の金利状況のほぼ0%が30年間続き しかも日銀が意図している毎年2%の
インフレ(物の値段がどんどん上がる状況)が達成された場合
手持ちの1,000万円の価値は毎年2%ずつ減って行って 30年後に手元にあるお金の価値は
実質545万円ほどになってしまうのをご存知だろうか
これだけ超低金利状態が長く続けば さぞかし資産運用が進み
家計における“現預金の比率”は低下してもよさそうだが その割合は 米国が1割強
欧州が3割強なのに対して日本は5割程度と 日本のこの数字は長く大きな変化を見せていない
日本人の金融資産構成は この他に保険・個人年金が3割 株式が1割で投資信託が
そのまた半分くらいだそうだ
我が家も このことにもっと早く気付いていれば良かったのだが
この歳では時すでに遅し の状況だ
たまには贅沢をしつつ 気がついたら節約もしつつの生活を送り 毎日を楽しく過ごしていく
これが 我が家のライフスタイルとなりそうだ
誰かいい知恵があったら 教えて欲しいものだ!
では、
エンジョイ? ゼロ金利時代
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