無意識の偏見 

暮らしの中で

現役を終えてからというもの 

それまでの妻に代わって 家事全般を担ってから 早3年が経過している

自分としても それなりにだが 「一家の主夫としての役割を十分に果たせているはずだ」

などと勘違いしながら 日々を過ごしている

先日の新聞に 自分と同じ頃 同じ様に 

主夫業に身を置くようになった同輩のことが記事になっていた

その同輩 つい自分の奥さまに言わなくてもいい本音を

なんの気もなしに 言ってしまったようだ

主夫業の大変さがわかりはじめた矢先のその同輩

「妻の洗濯物の下着を毎日たたむ夫なんて 世界中でオレだけだろうな」って

すると奥さま「はあ~? あなたの分、ずっと私がたたんできましたけど」と即座にキレられ

このことでなんだか思わぬ事態に進展してしまったらしい

共働きなのに 夫がうわべだけの家事や育児をしていても

世間では「ダンナさん偉いわね もっと感謝しないと」と言われ続けてきたことが

その奥さまにとっては 過去に一番のストレスとなっていたようだ

かつて 仕事に加えて家事 育児 介護は女性が担うもの

そんな無意識の思い込み(偏見)のことを

「アンコンシャス・バイアス」と言うのだそうだが

妻にとっては その世間の物言いをグッと飲み込み 

ワンオペ育児と家事を黙々と実践してきただけに 何よりの屈辱であったに相違ない

その修羅場が その後の夫婦にどういった展開になったかは定かではない

だが 今の自分に置き換えてみると 家事の大変さとともに

世間の風潮に乗っかった過去の自分の中での思い込みや行動に つくづく反省しきりだ

手をかけた料理の数々がものの数分で完食されることや 気づかれない家事全般

一家の大黒柱を気取り それを当たり前の顔をして 家事を見過ごしてきた過去の自分

さらには最近まで それはそれは長い間続けてきたであろう

妻のワンオペ育児やら家事の大変さと

自分の今の“なんちゃって主夫”を見比べた時

その重みは比べようがない

過去は今さら取り戻せないが 当時の主婦業の大変さに想いを馳せて感謝する

そんな今時の主夫でありたい 

でも「たまにはちょっと主夫のことも褒めてね!」・・・っと

では、

エンジョイ! 今時の主夫

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