最近の山里には 空き家がやけに目立つ
実際のわが家も人ごとではなく 子どももそれぞれに独立し
実家から離れた通勤に便利なところに所帯を構えた
江戸時代からなのか もっとずっと前からなのかは定かではないが
今日まで綿々と引き継がれてきたこの家も 跡を継ぐ者がいなくなりそうだ
家 土蔵 お墓 山 田 畑 に古くからの仏壇や神棚までもが
まさに負の遺産となって 今後受け継ぐ人がいない

時代は変わり 価値観の押し付けは子どもたちの幸せを阻むと承知しているし
次に渡して役割を終えるなどというのは 時代遅れだということも分かっている
だが このバトンはどうやって 誰に どこへ渡せばいいのか 分からないままだ
若者が周辺部から都市部へと消え
人口減少と少子高齢化が 山里の荒廃をさらに加速して行く

答えが見つからないま 時は刻々と進んで行く
何かできることはないものか
では、
エンジョイ 山里暮らし バトンはどこへ