カラスに学ぶ

暮らしの中で

 

日に日に寒さが増すせいだろうか 夕方に鳴くカラスの声が

近頃なぜだか哀愁を感じさせる

都会のカラスはハシブトガラス 山里のカラスはたいていが

ハシボソガラスという種類だということを 先日 新聞を見て知った

さらに言えば 日本では身近すぎるほどの距離感の鳥だが

世界的にはこんな距離感でカラスを観察できる国は希少だというから驚きだ

山里のカラスは 作物を食い荒らし 都会では生ごみを食い散らすといった

厄介者のイメージが強いが 非常に賢い行動を取る鳥だ

何より記憶力がよく かつて執拗に追い払ったり いじめたりした

例えば3年前のことでも相手のことを良く覚えていて 敵対心を見せるそうだ

夫婦ツガイで行動することが多く カラス同士は鳴き声で会話をするそうだから

たいしたものだ

賢い鳥という意味で言えば くるみを車に踏ませて割って食べる という話はあまりにも有名だ

自分でくるみを割るのは労力がいるので 車の重さを利用することを思いついて実践している

こうなると 人間の道具がむしろ動物たちに使いこなされていることになり

なぜだか複雑な気持ちになる

カラスたちがこんなことをできるのは賢いだけでなく 車の特性を見抜く「観察力」と

それを実践する「遊び力」も影響しているのではないかと思える

もうひとつ カラスは視覚で餌を探し 臭覚はあまり発達していないそうで

新聞紙で生ごみをくるみ ポリ袋に入れてさえあれば 悪さをしなくなるのだそうだ

このような厄介者だが その名を「慈鳥」といって 親への恩を忘れず

成長すると親に餌を運んで慈しむ親孝行な一面もあるとかで

見習うべきは むしろ人間なのかもしれない

今さらカラスになろうとは思わないが カラスに学ぶべきはたくさんあるのかも?

では、

エンジョイ! カラスは山に

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