下重暁子の『人生「散りぎわ」がおもしろい』の本では
人は死にぎわだけが格好いいなんて あり得ない
その人がたどってきた人生は 死んだ時の顔に表れるものだからだ という
それゆえに 日々の一歩一歩がいかに大事か 一日一日は大したことはなくても
その積み重ねがその人の最期の顔になると感じて 生きるべきだ という
自分もまったく同感だ
その一方で 「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」という
本能寺の変で有名な明智光秀の三女細川ガラシャの辞世の句がある
戦国大名の細川忠興に嫁いだ細川ガラシャだが
数奇なその運命と敬虔なキリシタンとしても多く知られている
彼女は 徳川家康による上杉討伐の隙を狙って大坂で挙兵した石田三成に屋敷を包囲され
今から4百年以上も前の1600年8月25日に 自ら命を絶った
(キリシタンの為 実際は家臣が介錯したようだが・・・)
やがて時代を築く徳川方であったことから その場で死なずとも済んだはずの細川ガラシャだったが
その時に最後を迎えなければならない事態に至り 辞世の句として
花も人も散りどきをわきまえてこそ美しいとの句を残して この世を去った
こんなならいもあったことも心に留め置かなければならない
現役を半ば終え 人生の散り際も段々と近づいているのも確か
普段それほど悩んでいるわけでもないのだが 頭の隅では
いつもつまらないことに一喜一憂しながら毎日を過ごしている
こんな時代に自死することなどは到底考えていないが 人にはわからない程度ながら
悩みながら毎日を過ごしている(本当の話)
はっきりとした出口もなく 解決策も見出せないままの自分が なぜかいつももどかしい
では、
エンジョイ! 人生の岐路