百田尚樹の小説

楽しいこと

 

かつて隆盛を極めていた週刊誌の売り上げが 今は確実に減ってきているらしい

それもそのはず 最近では 記者たちが大切に何週間もかけて取材してきた記事が

その発売日の翌日にはもうネットで流されているという具合なのだそうだ

そうなれば 高いお金を出してまで週刊誌を買う人間は 確かにいなくなるというものだ

新聞で被疑者の名前が伏せられている少年犯罪なども

ネットではすぐさま名前も顔も暴かれていることが多いという

このネットを使ったミステリー小説で 野良犬の値段(上)(下)という本がある

自分の好きな作家のひとりである百田尚樹氏が書いた本だ

行き過ぎた愛国心 過激な発言などで知られる作家だが なかなか読み応えがあった

その現代の武器とも言われるネットを駆使し

社会の底辺とされているホームレスたちをさらって人質にする

そして その人質を盾にまるで無関係とも思われる大手の新聞社やテレビ局会社を脅迫し

見事に身代金をせしめるというものだ

ありえないシチュエーションを現実のものとし

現代社会の裏側をつくといった見事な手法を見せていて 実に痛快だ

図らずもホームレスとなってしまった人たち

偽善という仮面を被ったマスコミ界に身を置く面々

興味本位の一般的な読者やネット民たちなど 見どころいっぱいの本だった

かつての自分 裏社会のこと 建前と本音 一歩間違えればその社会にいたのかも

などなど色々と考えさせられた

興味のある方はご一読を・・・

では、

エンジョイ! 読書

楽しいこと
スポンサーリンク
えんじょいらいふ2239ブログ

コメント

タイトルとURLをコピーしました