日本には昔から 「春霞(はるがすみ)」と言う言葉がある
晴れていてもぼんやりと見通しの悪い春の空を表現するらしい
この季節はどうしても空が白っぽくかすんで見えるが これは
春の訪れとともにしだいに気温が上がり 水蒸気を含む空気が上昇気流により
上空へのぼるためなのだそうだ
さらに言えば 水蒸気の他にも花粉やホコリ 黄砂などを含み舞い上がるため
いつもよりかすんで見えると言うことらしい
花粉やホコリを含むという面はさておき 「春霞」は春の空を表す象徴的な言葉と言える
なんとも日本的情緒のある表現で 日本人として生まれてよかったと思う瞬間でもある
空高く澄み渡る秋の空も確かにいいのだが なんとなくぼや~っとした春の空も
それなりにいいものだ
季節も気温も何もかもがちょうどいい この季節には思いっきり身体を動かして
春という季節を心ゆくまで満喫したいものだ
新緑の鮮やかな緑の木々 黄色・白・赤・青・紫やピンクに彩られた花々を愛でながらの散歩は
何事にも変えがたい
今回もまた 中間テストの合宿と言ってわが家にやってきた孫の
教科書にあった清少納言の「枕草子」 春はあけぼの、やうやう白くなりゆく・・・
年をとって ようやく そのエッセイの意味がしみじみとわかる気がする
「春霞」もよくよく「いとおかし」くて「いとあはれなり」だ な~んてね
では、
エンジョイ! 春本番