3日前の新聞で 文部科学省が全国の小中学生を対象に「家庭の蔵書数」を
初めて調査したという記事が載っていた それによると 25冊以下が3割を占めた一方
蔵書数が多いほうがテストの正答率が高くなる傾向があることが明らかになったそうだ
この調査結果の面白いところは 自宅に本が多いことで鍛えられると予想されるのは
読み書き能力なのだが それだけではなく 数学の能力も強化することがわかったということだ
これは「子どものときに本を読めば大人になって読み書きが得意になる
という単純な話ではないということになる また 自宅の本を読んでも読まなくても
効果は変わらなかったそうだ つまり「本をたくさん読めば学力が上がる」
という単純な話ではなく 大切なのは「子どもたちが 親や他の人たちが本に囲まれている
様子を目にすること」だと研究者たちは結論づけたという
よく「子どもは 親の背中を見て育つ」と言うが 家に本がたくさんあること
それ自体が「親の背中」ということらしい 子どもたちにとっての「普通」は
常に自分の家庭が基準になっている 親が普段から本を読んでいたり
勉強をしたりしている姿を目にして育った子であれば 「どこの家庭でも 大人とは
勉強しているものなのだ」と思う 反対に 親がテレビばかりを また今ならスマホばかりを
観ている家庭の子は それが大人のスタンダードだと感じることになるのだという
幼い頃の我が家はどうだったのだろうかと 40年前まで住んでいた家の中をのぞいてみた
すると 食と農を題材としたJAの月刊誌「家の光」が10年以上に渡って棚にそのまま並んでいた
他にも 調べたり見たりした記憶はないのだが 学習図鑑なるものも何冊かがあるにはあった
これを蔵書と言うのかどうかは疑問だが 娯楽も少なく あまり恵まれた時代ではなかった
この当時に この本があったと言うことは それでも本には囲まれていたと言えるのかもしれない
老親に聞けば 自分が小学校2年生の時に クリスマスの晩にサンタクロースからもらった
一冊の短編童話集を 暗記するほどにボロボロになるまで読んでは大事にしていたという
本などを今の時代のように 欲しいといえば気軽に買ってもらえるような時代ではなかった当時に
サンタクロースの存在を信じ たった一冊の本だが 後生大事にしていた自分が信じられないが
今に繋がっているのかもしれないなどと思うと サンタクロース(老親)への感謝とともに
なぜか不思議と心が温かくなる
では、
エンジョイ! 読書
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