先日の新聞に 『アパートの一室から汚臭がする』
『近所のゴミ屋敷を何とかしてほしい』との近隣住民からの通報に基づき
役所が介在し ようやくゴミ屋敷の撤去が実現したとの記事を目にした
ゴミ屋敷で異臭を放つと言えども強制的な撤去をしたり
それを取り締まると言った直接的な法律は まだ整備されていないらしい
そもそもゴミ屋敷を作ることは犯罪ではないので 居住者がゴミを財産だと言えば
国や自治体が無理やりそのゴミを持ち出しすることは法律上不可能なのだそうだ
今回は居住者の了解を得て ゴミをひとつづついるのかいらないのかを
確かめての撤去となったそうだから さぞかし時間はかかったのだろうと思う
居住者は30代の独身女性で 聞けば複雑な事情もあるらしい
片付けられなくなった原因は 10年近く前 初めての一人暮らし
初めてのゴミ出しでつまずいたことらしい
ゴミを出したには出したが仕分け方が違っているとして
ルール違反の札が貼られ自分のゴミだけが何度も残されることが続いたことだったという
女性も何度も点検して出すが その度に残されてしまい
挙げ句の果てにゴミを出すのが怖くなり ゴミを家の中に溜めてしまうようになったのだという
結果としてアパートの一室はゴミで埋まり
居住スペースもわずかとなり足の踏み場もない状態であったそうだが
床に近いゴミ山の一番の底からはきちんとハサミで切られて
きれいに畳まれた牛乳パックの束が出てきたそうだ
彼女が引越した当時 ゴミ出しの方法について自治体やアパートの大家さんから
指導されたことは一切なく 自身の性格から誰にも相談できないまま
この事態を招いたとのことだった
ゴミ出しについては 身近でも同様な問題がないわけではない
妻に先立たれた孤立した男性 体が弱かったり
視力や知力が衰え細かな部分まで分別することができない年寄りなどは、
かなり負担なのではないかと思う
ゴミ出しのルールを厳正に取り扱うことは大事なことではあるが
生活弱者についてはそのコミュニテイ皆んなで気を配り居場所を作ってやること
また ほんの少しでいいので寛容さというものを皆んなが持ち合わせさえすれば
解決できるのではないかと思う
セルフネグレスト自己チェックリスト
○日常生活で今までできたことができなくなった
○おっくうなことが増えた
○人と交流する頻度が減った
○水回りが使えないままになっている
○『どうでもいい』と投げやりになる
孤立した高齢者や引きこもり状態の人の場合 社会との接点がほとんどないため
セルフネグレスト(自己放任)が悪化すると命に関わる
一方 自立した若年層は社会とのつながりがあって
『逃げ場があり、やり過ごせてしまう』のだそうだ
山里も限界集落に近づきつつある今日この頃だが 一人暮らしの世帯も増えてきた
できる限りの見守りと声かけをするとともに 気づいたことは行政につないでいきたい
頑張れ 片付けが苦手な人(自分)たち
では、
エンジョイ! 快適な生活
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