私たちが住んでいる佐久市は 2005年の4月 旧佐久市・望月町・
臼田町・浅科村の市町村が合併し、新“佐久市”となった
現在の人口は約98,000人余で その人口分布を見てみると
JR佐久平駅周辺に約3分の1の人口が集中しており
今も若者を中心に居住者が増え続けているとのことだ
一方の周辺部では高齢化が一段と進むと同時に人口減少が顕著となってきている
合併してから今年で16年となり 平成の大合併として新たに誕生した新佐久市であるが
この間に 合併特例債という自治体に有利な起債を使うことによって
大型事業をいくつも展開してきた 聞けば総額368億円もの事業となっているのだそうだ
だが その上位10事業をよく見てみると 佐久平駅前の市民交流広場整備であったり
佐久平浅間小学校建設 県立武道館・創練の森整備 総合運動公園整備
佐久医療センター整備補助など その10事業が10事業とも
合併前の旧佐久市にある施設と事業ばかりだ
(その合計金額は214億円)
目立つ箱物は中心部ばかりという周辺部からの声も本当だ
こうした状況は、我々の暮らしている市ばかりではないことは承知しているが
中心部と周辺部における便利さにおいてあまりにもかけ離れた生活環境はいかがなものかと
ちょっと考えさせられる
昨年秋に、友人Nひろくんの陶芸作品が展示されているというので
夫婦で県立武道館の創練センターに足を運んだ
先ずそこで、県立武道館・創練の森の佇まいにびっくり
環境や設備はもちろんその大きさは周辺部では考えられない規模のもので
普段から足を運ぶことがたやすく気軽に利用できるこの周辺の人たちが何とも羨ましく感じられた
友人Nひろくんの作品も素晴らしかったのはもちろんだが😁
別のホールでは菊花展も広いスペースを使って行われていた
我が家の老親(父親)も 自分でも毎年作るほど菊花が大好き
その大好きな菊花鉢の鑑賞が いつでも好きな時間に好きなだけ鑑賞できるとしたら
もっと老後の楽しみが増えたはずと残念な思いがした
山里に住んでいる老親にもこの菊花展を見にいく交通手段がないわけではないが
あまりにも遠くて交通の便が悪いために たいていはあきらめざるを得ないのだ
思い起こせば自分の幼い頃にも 山間部ゆえにテレビやラジオの電波状況が悪く
視聴できない放送局がいくつかあったように記憶している
この山里に住んでいる以上は仕方がないんだと
当時は悔しかったが今の老親と同じようにあきらめていたことを思い出した
今の若者たちは 働く場所や生活の快適さと利便性を求めて
周辺部を離れて中心部へと住まいを移していき
結果として周辺部では過疎化や限界集落が現実のものとなりつつあるように思えてならない
しかしここを離れたくても離れられない人たちも大勢いることを忘れないでほしい
周辺部に住む人たちは誰も 決して新しいものや特別なものを望んでいるのではない
生活の中で年寄りが必要以上の我慢を強いられたり
子供たちが引け目を感じながら育っていくことのない地域であってほしい
図らずも今年の4月には佐久市長・議会議員選挙が控えている
どうか佐久市に住むすべての老若男女が 生活や文化の豊かさを平等に実感でき
この地域に生まれて良かったと胸を張れるような市政を実現してほしいものだ
では、
エンジョイ!地元の未来へ
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