勇気と覚悟

暮らしの中で

 

年を重ね 今となってはいつどこに行ってもいいし 何をしていても自由な身の上だ

周りからもしばらくのんびりしてていいんだよなどと言われてもいるのだが

そう言われれば言われるほど ゆっくりしていることが

楽しくなくなってきている自分がいる

そんなことを漠然と考えていたところ つい先日のことだ

いつもの本屋で森村誠一さんの「老いる意味」という本に出くわした

森村誠一さんといえば 「人間の証明」やら「悪魔の飽食」やら

数多くのミリオンセラーを生んだ作家だが こんなキレッキレの作家なのに

80歳になって突然に老人性うつ病を発症し 長い間の闘病の末に

ようやくその病を克服したという

住む世界が違うし 小ちゃい自分とは比べ物にならないような作家なのだが

僭越ながら 共感した興味深い本の下りを自分なりの観点で紹介したい

森村氏曰く 人生というのは3つの期に分けられるのだそうで

第1期は「仕込みの時代」第2期は「現役時代」第3期が「老後」だという

この第1期と第2期の若い頃の生き方というのは 大抵無駄が多いようだ

それはどうしてかと言うと その頃の人生は質より量だからで

残された年数つまり量がたくさん残されているからだそうだ

体力も気力もあるからどうしても無駄遣いをしてしまう

若い頃は失敗を含めて 焦らずとも色々なことにあり余る時間を費やせるからだという

だが 我々のように老後というスタートラインに立ったならばそうは行かない

今度は量より質を求めなくてはならなくなり 老後においては

時間の使い方に無駄を作ってはならないということのようだ

ただし 失敗を恐れないことは大事なので トライだけは

続けていきたいところではあるのだが・・・

その本の中に こんな一文があった

瞬きする間に現在は過去になり 未来は現在になる

過去に目を向ければ 今の自分が一番年老いているが 未来に目を向ければ

今の自分が一番若いのである

まったくその通りで 過去と未来をつなぐ最先端 それがつまり現在なのである

老いたとて 決してお荷物老人になるべからず

余った生とする“余生”を 誉れある生の“誉生”にしていきたいものだ

人生100年時代になったことで この「老後」こそが自分のためだけに

生きられる期間なのかもしれない

そう思えばこそ 今でも遅くはないはず 生きる意欲を持って

日々を楽しむことができれば 老後の人生は充実させられるに違いない

なかなか深~い話だが 勇気と覚悟さえあれば そんなに難しい話でもなさそうだ

な~んてね・・!

では、

エンジョイ! 老後に勇気と覚悟

#覚悟と勇気#森村誠一#老後に勇気と覚悟#生きる意欲

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