去年の今頃だっただろうか 小諸市の懐古園で菊花展が開かれていたことを思い出し
老親(父親)をその菊花展に誘い出した
今年94歳になった父親も菊の鉢植え作りを毎年楽しみにしているし 出来るなら
菊花展を観てみたいとボソッとつぶやいていたのを思い出したからだ
齢をとって山里に暮らしていると そうした催しに自分の足や車で来場することが
だんだんと叶わなくなる
バスを乗り継いだり 最近ではデマンドタクシーなどを使いさえすれば来場も可能なのだろうが
それには相応の時間や手間が必要だし 何より覚悟がいるということで
高齢者というのは 大抵あきらめてしまうようだ
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菊花展の会場は小諸懐古園の一番の奥にあり 普段から散歩もしている父親なら
そう心配はいらないと思っていたが 今回は歩く距離が少々長く大変だったようだ
会場までの道のりはほぼ1kmぐらいだと思うが 少し歩いてはベンチに腰かけ
一旦は休まないとちょっと歩くのがつらいようだった
最近は一緒に歩くこともなかったので気がつかなかったのだが
歩く速度も自分が記憶していた頃の父親とは全然違っていて
年齢を重ねるというのはこういうことかとつくづく考えさせられた
杖も使わずに散歩できるし 自分の父親だけは昔のままだと思っていても
誰もが年齢とともに体力は衰え 下肢の筋力の低下や多分関節などが固くなり
基本の歩行動作がつらくなっていくものらしい
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菊花展を見終わったその後 せっかく外出したのだからと
思い立って父親と2人きりで新そばを食べることにした
いつも傍らにいた母親が長期入院し 普段はいつもひとりの父親
「旨い 旨い」と言っては顔をほころばせながら食べるその顔を見て
今日は連れ出して良かった
そして もう少し気づかってやらなければと改めて考えさせられる1日ともなった
そしてまた 「来た道 行く道」のフレーズが一段と思い起こされる日となった
では、
エンジョイ! 菊花展
#菊花展#そば#懐古園#来た道ゆく道#高齢者
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