先週のはじめにこの山里も梅雨入りし 以来 毎日スッキリしない日が続いている
わずかな期間とはいえ じめじめした気分はあまり好きではないが
これも一年のならいと思って過ごしていきたいものだ
もうしばらくすれば 本格的な夏の到来という事になるのだが
この梅雨間に訪れるおいしくてうれしい自然の恵みが 今は目を 昔は目と舌とを楽しませ
空腹さえも満たしてくれていたことを 友人との飲み会の席で思い出した
ジューンベリー
・・・春に咲く純白の花と 秋は紅葉を鑑賞し 収穫した果実は生色 ジュース ジャム利用
できる 生育旺盛で耐暑 耐寒に優れる
ブルーベリー
・・・育てやすく 場所も取らず 手軽に楽しめる小果樹 生色のほかジャムやホームメード
のスイーツなどにも使える
フサスグリ
・・・ヨーロッパ原産で 赤色の系統をアカスグリ 白色の系統をシロスグリと呼ぶ
グーズベリー
・・・初夏にグリーンや赤紫色の実をつける すぐりの仲間で一種の落葉低木
ジューンベリーやブルーベリーなどはつい最近だが フサスグリやグーズベリーなどは
小さい頃は草すぐりやすぐりと言って 家の庭や裏山にあったものだから
時期になると子どもながらに自分で摘んできては 赤い草すぐりにはちょっと砂糖をかけて
青いすぐりは塩水に漬けたり オレンジ色に熟すのを待って
そのまま食べたりもした
それと 今ではほとんど口にしないが 家の庭には「トガの実」もあった
中の種の部分は噛むとかなり苦いのだが 赤い部分はスッキリとした甘味があり
小さい頃はよく食べた気がする 他にも今ではあまり見かけなくなったが
さくらんぼを細長くしたような楕円形をしている「グミ」もなつかしい
完全に熟すと赤くなりやや渋甘いのだが 熟す前や半熟の実はなんとも子供の味覚には
渋過ぎた そんな記憶がある
また養蚕にかかせない桑の木に実をつける「桑メド」は 専門的には
「マルベリー」とか「ミュール」と呼ばれるようだが 健康にも美容にも期待できるものらしい
昭和30年~40年代は どこの家も貧しく おやつすらも十分ではなかった頃
子どもは子どもなりに野に育つ自然の恵みを満喫していたようで
なつかしい記憶がよみがえった
もしも本当にタイムマシンがあるのならば
そのころに一度だけもどって見たい気もするのだが・・・
当時を思えば その生活は今のような幸福で豊かな時代ではなかったが
決して不幸ではなく 楽しいことの記憶だけがよみがえる
では、
エンジョイ!山里の恵み
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