越前焼きの魅力

暮らしの中で

どっしりとした温かみを感じる越前焼は 越前海岸に面する海沿いの町 福井県の越前町を

中心に焼かれている 越前は北陸最大のやきもの産地で 歴史ある「日本六古窯」のひとつでもある

その発祥は平安時代末期だといわれており 日本各地に伝わる多くのやきものの中でも

特に歴史が古い 地元で取れる鉄分の多い高温にも耐える赤土を使った素朴な風合いが

何とも魅力で 鉄分や粘土と共にアルミナやシリカを多く含んでいることから

高い温度で焼いても割れず 締まりの良い丈夫な焼き物となるのだそうだ

また 初期の越前焼では釉薬を用いないことが多く 薪が焼かれるときに素地についた灰が

天然の釉薬の役目を果たし 自然な風合いを添えるらしい

非常に硬く水分を通さないため 甕(カワラ)・壺・すり鉢といった日常雑器などが

主に生産されていたのだという

越前焼は これまた「日本六古窯」のひとつ常滑焼から技術を学んだともいわれている

出土した初期の古越前の多くは 形状・質感・色ともに常滑焼によく似ていると言えば似ている

念願かなって 今年の連休に越前町を旅したブログは2度にわたり載せさせてもらった

その際に出会った 焔奏窯(えんそうがま)の福島宏治氏の作品は

素人の自分の目にもその良さがわかる作品だ

越前焼きの伝統を受け継ぎながら 自然をモチーフに作陶する作家の酒器を

先日 長年地元企業で役員として苦労され退職された方に贈らせてもらった

自分では色合いとその形が気に入ったのだが 手作りならではの手触り感を感じてもらえただろうか

見て 触って 焼き物を愛でるなど 若い頃は想像もしなかった

今でも にわか評論家で 偉そうなことは言えないのだが

何でも 人がいいというものは見てみるものだし

聞いてみるものだし 時には体験してみるものだ などと最近つくづく思う

“評論家気取りもいい加減にしろ”と どこかから聞こえて来そうなので 今日はこの辺で・・・

では、

エンジョイ! 焼き物魅力発見

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