年を重ねて

暮らしの中で

「40歳を過ぎたら 自分の顔に責任を持たなくてはならない」と ある雑誌にあった

ジャーナリストでノンフィクション作家であった大宅壮一氏は

「男の顔はその人の人生の履歴書である」などとも言っているし

かつての米国大統領リンカーンは 「40歳を過ぎた人間は、自分の顔に責任を持たなくてはならない」

と言って 実際 閣僚の人選を「顔」で行なったという有名な話もある

40歳を過ぎた人の顔は それまでの育てられ方 生き方というものがそのまま顔に出るものらしい

怪しい人は やっぱりどことなく怪しい顔をしているし

頼りなさそうな人は やはり頼りない顔であることが多いようだ

逆に 左右のバランスがとれていて目や口元のキリリとしまった人というのは

きっちりとした誠実な人が多いようだ

それに 目標を持って生きている人というのは

いわゆる目力(めぢから)が確かにあると見えるから不思議だ

さらには 子どもと接しているところをみるとよくわかるらしいが

本当に優しい人というのは 子どももよくなつくようだ

実際 怖い顔をして叱ることがあっても 相手のためを思って言っているのかどうかを

感受性豊かな子どもは敏感に感じ取っているのだと言うからおもしろい

人の顔というものは 遺伝子を通じたネイチャーな個性から その後の人生で

自分で選択してきた個性へと変貌を遂げてきた結果といえる

また 人は年を重ねるごとに 内面が顔に表れてくるものらしい

顔の作りがいくら整っていても美しく見えない人もいれば

逆に生き方や心がけの良さがそのまま顔に表れ 見る人に美しい印象を与えている例も少なくない

60歳を過ぎた今の自分の顔は 決して美しい印象ではないにしても

それなりの顔になっているだろうか

わが人生もだんだん終盤に向かっていくのみだが それこそ人前でも恥ずかしくないような顔

になるために これからの残された人生を真摯に生き抜きたいものだ

では、

エンジョイ! 年を重ねていくこと

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