ミーン ミーン ミン ミー ジー ジー ジー
夏を惜しむかのようにセミたちが あちらこちらから声を振り絞って鳴いている
最近では 高地の涼しいところで悠々と過ごしていた赤トンボたちが
どうやら里へ里へと徐々に戻ってきているような感じだ
山里でよく見かけるアキアカネという赤トンボは 暑さに強くないことから
平地と高地の長距離移動を行うらしい
この移動距離は他のトンボと比べて極めて長距離であるという
アキアカネは 初夏の夜に羽化するが
その後すぐに暑さを避けるために 標高の高い山地へ移動する
そして涼しい山地で生活して十分成熟し 体色もオレンジ色から赤色に変化して
また里に戻ってくるのだそうだ
里もまだまだ30°を越す日が続いているが セミの泣きっぷりや
徐々に増えつつある 赤トンボをみるにつけて
どうやら夏の終わりは近づいているようだ
梅雨の空を見上げては文句を言い 暑い夏には悲鳴をあげていたというのに
秋が近づいてくるとちょっと寂しい気持ちになってくる
やがて涼しくなり 少々冷気が入ってくると とたんに今度は恨みがましくなっていく
こんな一年が 毎年繰り返されていく
カレンダーに目をやると 寒い時期の1月や2月はまだまだ1年は長いなどと思ったものだが
本格的な夏の訪れとともに半年が過ぎる頃から
1年があっという間に過ぎていくように感じるのは自分だけだろうか
若い頃に過ぎる1年は充実しているせいか 長すぎるくらいに感じていたものだが
この歳になると1年が過ぎるのがなんと早いことか
誰にとっても平等な1年のはずだが 大事に過ごしたいと思う今日この頃だ
では、
エンジョイ! 終わりを告げつつある夏
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