暑かった夏も よ～うやく終わりを告げ
近頃は 油断をすると少し肌寒ささえ感じる季節となった
実りの秋 食欲の秋と共に 夜長を楽しむ読書の秋が 今年も一緒にやって来た
最近飲みながら 同級生らと
「あのさ～ 今までに忘れられね～って本ある？ それかさあ 好きな作家っている？」
という話になり 居合わせた皆がそれぞれ
「ある ある」「いる いる」などとお互いが 自慢げに答えたものの
「それって何て言う本？」「その作家って誰？」と聞き直したところが
とっさのせいもあってか 誰もが「え～っと え～っと…」となってしまった
「それって 忘れられないんじゃなくて 忘れてんじゃん」
「好きな作家って聞かれて すぐに言えねえってことは 好きな作家じゃねえじゃん」
とお互いがお互いを 笑ってしまった
年のせいなのか いい加減なせいなのかは 定かではないが
それでも長く生きていると 誰もが ジャンルは違ったとしても
それなりに好きな本や好きな作家というものには 出会っているらしい
ちなみに 自分が好きな作家は やっぱり「え～っと え～っと・・・」だったが
浅田次郎 重松清 原田マハ・・・などなどだ
感動した本は “天国までの百マイル” “かあちゃん” “本日はお日柄もよく”・・・だ
これらの本たちは 読んでいる途中で もう心が震え 涙が溢れてきたり
次から次へ 先へ先へと読むのが待ち遠しいほどページを捲った記憶のある本たちだ
若い頃に比べると 知力も視力も衰えたが やけに涙腺は細くなった
今年の秋 こんな年寄りを 心から感動させるような一冊に また出会って見たいものだ
では！
エンジョイ 秋 読書
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