今さらかい と言われてしまうかもしれないが
ここのところのネット社会の進展は 目覚ましく
頭も体もまるっきりついて行かない ような時代になってしまった
情報は検索さえすれば 何でも手に入るし
困ったことに出くわしても 大抵のことは解決がつく時代になった
かつては 年配者たちの知恵や見識に
頼らざるを得なかった時代のことなど 今では想像すらできない
残念だが 老いた者の役割や力など なくても全然平気
とまで言い切られる社会が やってきてしまったようだ
だが全てがそうだろうか 人は誰しも老いていくものだが
年を重ねれば重ねるほど充実していくものだってあるのではないか
例えば われわれ世代にしたって 若い頃よりはずっと
思慮分別というものが増してきているのも 確かなことだ
どんなに時代が進んだとしても 今 時代を謳歌している若者たちにも
今の自分に至るまでの間には 必ずや祖先からの繋がりと共に
多くの年月がそこには積み上げられているはずなのだ
その過程で それこそ何千 何万という人が
今の自分たちに関わったきたのかを 忘れてはならないと思う
年をとるということは 何かと衰えていくもの なのだが
時代遅れで足手まといの老人であったとしても
それは過去から繋がった 立派な関係の中にあることを 忘れてはならない
老害というべからず 老いの力があったればこそと
心から言ってほしいものだと つくづく思う
では、
エンジョイ 老いの力