「かけがえのない」とは これ以上になく大切なことで
大切さの度合いが 最上級ということを意味する
そして この世の中ではもちろん唯一無二で
命とか 絆とか 友情 思い出などがそれにあたるようだ
ところが最近 自身の目の前に
忽然とズームアップされてきたのが 「健康」というキーワードだ
この歳までは 何がなんでも「健康」だけには自信があったはずなのに
昨年の人間ドッグで いくつかの大腸ポリープが見つかった
そのおかげで 健康への不安が忽然と始まったという訳
深刻に考えることはありませんよ 同級生との居酒屋での他愛のない話題に
検査でもしてみましょうか などと先生から言われ
自分でも それならと 軽い気持ちで検査を決めた
だがそこからだ ポリープ除去前には食事制限が必要で
手術前日の朝は具なしの素うどん 昼には耳のない白い食パン2枚のみ
入院した前夜は おも粥だけだ 寝る前には 下剤を飲み
手術当日は 朝6時から2ℓの経口腸管洗浄剤を ひたすら飲み続け
胃と大腸の中を空っぽにする そこでやっと手術となる
そこからの術後は当然のように3食の絶食
空腹がピークとなる中 ようやく始まった食事も
三分粥 次に五分粥 病院食と進み これで終わりかと思いきや
今度はそれからもう1ヶ月にわたる我慢の食事療法などなど
今後も苦しいことばかりが目白押しだ
「かけがえのない」は いわゆる連体修飾語で もっぱら名詞を修飾する
つまり 「かけがえのない」のひと言に 生命 親友 存在 家族 地球などと続く
これらの名詞に続かせる前提は やっぱり「かけがえのない健康」ということになる
「かけがいのないものって やっぱり失ってみないとわからない」
そんな言葉が 今も こだましている
では、
エンジョイ かけがえのないもの 健康
