小説 星守る犬

楽しいこと

”小説 星守る犬”は 元々は村上たかしさんのコミック「星守る犬」が原作だが

最近ハマっている作家の原田マハさんが小説に書き直したものだ

・・・原生林に放置されていた車の中から 身元不明の男性の遺体が発見された

その遺体の近くで 同じく白骨化した犬の死体も発見された

男性の遺体は死後一年以上が経過 犬の死体は死後三ヶ月 ・・・

つまり 男が死んで少なくとも九か月ものあいだ 犬は生き延びて

男の「遺体」とともに過ごしたことになる

猫ならば 素早く走り去っただろう

鳥ならば 羽ばたいて空の彼方へ飛んでいっただろう

けれど 犬はそうしなかった

さあどこへでも行きなさい 自由になりなさい

好きなように生きていきなさい たとえ神様にそう言われたとしても

彼らはきっと居続けるのだ 人間のそばに

ここまでは本の中の引用だが 犬を飼ったことのある人ならきっとわかるはずだが

人間と犬との関係やその思い出は皆んなそれぞれ持っているはずだ

子供の頃 子犬を与えられて 最初は大喜びで夢中になって遊ぶが

そのうちに飽きて 振り向きもしなくなってしまったこと

自分のことに精一杯になり 散歩も食事も結局は親任せになってしまったこと

それでも犬小屋の前を自分が通りかかるたびに ちぎれるほどしっぽを振って飛び出してきたこと

その犬と目を逸らしても 自分の方を見てくれるまで 飛び跳ね

鼻を鳴らし 遊ぼ 遊ぼ と誘いかけてくる犬たちがいたこと などなどだ

「星守る犬」の「守る」は「じっと見続けている」という意味

つまりは「星守る犬」というのは 決して手に入らない星を物欲しげに

ずっと眺めていることの意味だそうだ

人間にいじめられても それを恨むわけでもなく

それでもじっと人間に寄り添う犬たちのことを思うと 胸がいっぱいになる

最近 孫たち一家の元にも

1匹の犬がやってきて みんなで可愛がっている

自分でもまた 飼ってみたいという気持ちもないではないが そんな幼い頃

わが家で飼った犬のことが思い出されて なぜかちょっと切なくなった

また自分でも 家族の一員として飼ってみたい気持ちもあるにはあるのだが・・・・

では、

エンジョイ! 星守る犬

#星守る犬#原田マハ#家族の一員#小説

楽しいこと
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