土曜日の朝 携帯に職場の上司から突然の電話
“え～私 何かやらかした え～これから 休日出勤” などと
よからぬ思いが頭の中をよぎった おそるおそる電話に出てみると
『悪いけどさあ 今日 頼みがあるんだけど 夕方 職場まで来れる』
『えっ いい・・・いいですけど 私 また なんかやっちゃいましたか』
と神妙に応える 『実はさあ 今 俺 新潟にいるんだけど 釣れ過ぎちゃってさあ
魚 もらってくれる』と上司 『はあ～っ』っと 私 実は 年齢のせいか
このごろは週末は疲れのピーク 金曜日の帰りも
そそくさと職場を引き上げてきていたために “きっと何かやってしまったのでは” と
一瞬思ったのだ
『夕方5時に会社に着くから クーラーボックスだけ 持ってきて』
との上司の指示に 『はいわかりました』とだけ私 詳しい様子も聞かずに電話を切った
あまり意識もせずに 家にある大きな方のクーラーボックスを持って
上司の到着を待っていた 待っている間 ふと “しまった
こんな大きいクーラーボックスじゃなく 小さい方にしとけば良かった？
これじゃあ失礼だったかな” と 今度は後悔しつつ 到着を待った
待つこと約10分 上司とその仲間達が到着したのを見て
『お疲れ様です』と私 『お待たせ』と上司 その後 車から取り出してくれた魚を見て
これまたびっくり さっきの後悔どころか
大きめのクーラーボックスでも丸ごと入りきらない
大型のブリが１匹 中型と小型のイナダが１匹づつ
ソイと呼ばれる魚がもう一匹 天候も運もよく 釣れ過ぎたのだそうだ
『近くに子供さん達の家族もいるし このくらい大丈夫だよね 捌くのは頑張って』
と重くて一人では持ち上がらないクーラーボックスを車に乗せてくれ 上司は帰って行った
そこからが大変 魚の生臭さが 新車の中に充満するために 寒い中
窓を全開にして 家路を急いだ 途中 どうしよう どうやって料理しよう
どこへ配ろう などと考えたが それよりも何よりも
こんな大きい魚は捌いたことがない と 今度は憂鬱な気分が舞い降りてきた
家に帰って ユーチューブで魚の捌き方 を検索
何度もイメージトレーニングをしながら 悪戦苦闘 体中は冷や汗だらけ
半端ない魚の生臭さに包まれて 休日とは思えない 充実した？
心身ともに疲労困憊の１日であった お願いだから 明日は ちゃんと 休ませて
でも でも・・・ いただいた魚達と 作った料理は こちら
やれやれ ふ〜
“あ～ 疲れた～” 私に “ゆったりとした休息を くれ～！”
では、
エンジョイ！ 休日の初体験
