秋にやってくる厄介な虫たちのこと

自然

 

秋になると退去してやって来るのが カメムシやてんとう虫たちだ

彼ら・彼女たちは 抜けるような秋晴れで

風もなく日中の気温が高いその日を待っていたかのように

あたり一面を飛び交い 家の南側の窓にびっしりと張り付く

何気なくその話を妻に向けると いつになく真剣な面持ちで

実は37年前の秋 嫁入りの家具を運んで来たちょうどこの時期の話になった

お町で生まれ育った妻 大の虫嫌い かつこんな虫の大群を

今までに 見たことがなかったらしく

気絶するくらいに驚いたらしい

すかさず冗談で「乙女か?」と突っ込んだところが

実はその当時 妻は 泣きながら 父親に 嫁入りの不安を相談したらしい

今は亡き義父は娘を諭して  かくして嫁入りとなったのだが

この話を聞いて 世間によく言う 成田空港離婚 はあっても

まさか カメムシ・てんとう虫離婚なんてのはありえないだろう

などと 聞き流したものの  内心は ちょっと驚かされた

毎年繰り返されるこの光景は 山里にずっと住む自分にとっては

何の違和感もない普通の光景なのだが どうやら妻をはじめ

子ども 孫たちにとっては 由々しき光景で 虫たちは許し難い厄介者という位置付けらしい

この歳になっても 初めて気づかされる話はまだまだたくさんある

「山里の常識は時に非常識」なこともあるのだと反省しつつ

相手のこともよく慮ることを忘れずにいたい

では、

エンジョイ! 山里の暮らし そこに住む虫たち

自然
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