愛ある采配をいつか そしていつまでも

暮らしの中で

漫才コンビB&Bで一世を風靡した島田洋七さん

中学時代は佐賀県で野球部のキャプテンをしていた

夏休み前の県大会で準優勝した時のこと

試合から部室に戻ったら ロッカー室に入れていた5,000円がなくなっていた

大会が終わって 母親の待つ広島に帰るために

おばあちゃんからもらった貴重な切符代だったという

すぐさま顧問の先生に「先生 誰かにお金を盗まれた 誰かが盗んだんや  

俺は絶対に犯人を見つけたる」とまくし立てた

すると顧問の先生は静かに「島田 犯人探しはするな

もし 野球部の誰かやったら そいつは野球をやめなあかん

これで切符を買うて母ちゃんとこへ行け ばあちゃんにも言わんでいいぞ」

と5,000円を 差し出されたのだそうだ

その時 急に怒った自分がとたんに恥ずかしくなって「大人になったら返します」

と言ってお金を受け取った

その後 漫才師になって 思い出の人と対面する番組があり

その先生を指名したら 番組に出てくれたのだそうだ

そして そこでお金を返そうとしたところ 「受け取れん 一生貸しとくわ」

と言われたのだそうだ

「そんなん 先生にずっと頭が上がりませんやん」と言うと

「世の中にそういう人が一人くらいいてもええやろ」と笑ったという

県内外から 野球の名門校へとやってきた 当時の島田さんをはじめ

部員たちの家庭の事情もよくわかっていた先生で

その先生だったからこそできた愛のある采配だったのだと語っている

近頃 学校の部活動に携わる顧問教員の負担が大きいことから

その指導を民間に移すとの話題も目にしているところだ

だが 顧問が先生だからこそ 子どもの性格やら家庭環境やらその財政事情なども把握して

適切な指導ができると言うものだとつくづく感じたコラムだった

心と心をつなぐ思いやりや先を見越せる人間に この年になってもなりたいものだ

では、

エンジョイ! 心と心をつなぐ思いやり

#島田洋七#愛ある采配#高校野球#心と心をつなぐ

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