わが子と一緒に暮らす期間というのは本当に短い
子育て中は そんなことは全く考えずにいたのだろうが
今になって振り返ると それは実に貴重な時間だったのだと思える
つい先日 何気なく聴いていたラジオで こんな話があった
その家庭では この1月に 息子が成人式を迎えたのだそうだ
普段の親子関係はいつも一方通行で
生存確認のためと思い 息子にたびたび電話しても いつもながら応答がない
メールもしたところで 忘れた頃に しかも最短文でしか返信のない息子が
成人式の日に いきなり「ここまで育ててくれてありがとう」
そう言って 握手を求めてきたというのだ

不意を突かれ 思わずその握手には応じたものの 驚きのあまり
そしてまさかのシチュエーションに 母親は言葉を失ったらしい
そして その後は じわじわと感情が押し寄せてきて 涙が止まらなくなったそうだ
誰にも愚痴はこぼさないが 子育てはすごく大変なことで
その真っ只中は毎日毎日が戦争で しかもいっぱい一杯の状況で
時には「一人にしてよ」と心に思うことさえあった
息子のその「ありがとう」の一言で 何もかもすべてが報われたというのだ
幼き頃 どんなことがあっても手を離さず あんなにしっかりと抱きしめてきたというのに
いつからだろうか 手を繋ぐこともハグすることも すっかりなくなってしまっている
子どもたちが独立して 新たに世帯を構えてしまえば
死ぬまでにもう数えるほどしか会えなくなるんだろうなと思うと なんだか切なくもなる

こんな気持ちも やはり年を経たせいなのか とも思うが
いつまでも親と子の「絆」や「思いやり」というものは
大事にして行きたいものだと 改めて 思う
そして 恥ずかしくも 親子で握手 親子でハグも 時にはいいのかも
では、
エンジョイ 親子で握手 親子でハグも

