この歳になっても知らなかったことは いっぱいあって
今になって気づくこともたくさんある
それに 若い頃は気にもしないし 気づきもしなかったことが
ある時 急に「こういうことだったんだ」などと 気づくことがある
昔の自分はとにかく何でもわかっていて やろうと思えば 何でもできると思っていた
仕事のことや 家庭のこと 家族のことにしても
誰よりも自分が中心となってやり遂げてきたなどと
これまた今思えば恥ずかしいくらいに、 傲慢に考えていたようだ
定年後の今日まで だんだんと歳を重ねてみると はたと気づく
実は自分が一番 何にも知らなくて 大したことはしてこなかったのではないかと
食事の用意 掃除 洗濯 育児にはじまって学校のこと 近所や親戚付き合い
米や野菜作りのこと お寺のこと 先祖の供養や、庭の手入れ、家の修繕・・・
上げればキリがなく どこをどう考えても
一人では到底こなしきれなかったということが わかってくる
妻がいて 子がいて 老親がいてくれて 今日の自分があるのだと 改めて知る
若い頃からすれば この歳になっていれば
さぞかし経験豊富で落ち着いた大人になっているだろうと思っていたが
60歳を悠に越したというのに まだまだ ちょっとしたことでモヤモヤしたり
すぐに不貞腐れたりして
いい歳をして 本質的には 若い頃と何も変わっていない自分がいる
またまた 考え方が哲学じみてきてしまったが
それでも若い頃の傲慢さに比べれば 我ながら、多少の進歩はしたのかもしれない
では、
エンジョイ 今だから気づけよ
