久しぶりに心を揺すぶられ 涙の止まらない小説に出会った
“原田マハ” の「本日は、お日柄もよく」という小説だ
作家の原田マハさんは 1962年 東京生まれ
関西学院大学と早稲田大学の2つの大学を卒業していて 職業経験も相当に変わっており
森美術館などの設立準備室からフリーのキュレーター(展覧会の企画、開催を取り仕切る仕事)
に長年携わったかと思えば いきなり小説を書いて
大賞を取ってみたりといくつもの才能を持ち合わせている作家だ
小説の題名だけであれば たぶんあまり手は出ないのかもしれないが
代表的な小説「シネマの神様」を皮切りに 「旅屋おかえり」・・・などなど
段々と作家名に引きこまれるかのようにして読むことになった作品のひとつだ
これは 日本ではまだ珍しいスピーチライターという職業にかかる
いわゆるお仕事小説と言ってもいいのだが とにかく目頭が熱くなり引き込まれる小説なので
ぜひ機会があったら読んでみてほしい
勇気をもらえて泣ける本だが 自分がこうして本の紹介をしても
何の感動も伝わらないので シチュエーションは省くが その一説を紹介しておきたい
・・・困難に向かい合ったとき もうだめだ と思ったとき 想像してみるといい
3時間後の君 涙がとまっている
24時間後の君 涙は乾いている
2日後の君 顔を上げている
3日後の君 歩き出している
そんなに難しいことじゃない だって人間は そういうふうにできている
止まらない涙はない 乾かない涙もない 顔は下ばかり向いているわけにもいかない
歩き出すために足があるんだよ
両親が与えてくれた体を使って そして心は自分自身が育てていくんだ
大らかに あたたかく 正義感に満ちた心に育ててやりなさい
そして成長していきなさい いいね? ぼくは歩き出した3日後の君に会いに来るよ・・・
この年になって まったく恥ずかしい話なのだが 読んでいる最中に何度か体が震え
涙が止まらないまま一気に読んでしまった
原田マハさんの小説は これまでに422作品もあるようだ
しばらく この作家から目が離せないかも・・・
では、
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