「え~っと なんだっけ あれだよ あれ 車についてるやつ」
「あ~ あれね あれでしょ なんて 言ったけ~ え~っと え~っと」
近頃では 毎日のようにこんな会話が続く
人は誰でも加齢と共に脳の機能が衰え 年相応の自然なもの忘れがみられるようになる
加齢による普通のもの忘れとは 例えば「うっかり時間を忘れてしまう」
「印鑑をどこにしまったか忘れて探している」などで
これは認知症の症状ではないようだ
記憶は ①記銘(情報を学習し覚える)
②保持(情報を記憶として蓄える)
③想起(情報を思い出す)
の三段階からなっていて 加齢によるもの忘れでは③の想起の機能が低下することで
覚えていることを思い出すまでに時間がかかるようになるということらしい
そのため「約束したこと」や「印鑑をしまったこと」自体は覚えていて
“自分が忘れていること” には自覚があり 日常生活に支障はなく
認知症のような病状の進行や記憶以外の障害がみられることもないようだ
一方で 認知症の症状によるもの忘れとは
「約束したことを覚えていない」「印鑑をしまったことを忘れる」といった
”そのこと自体” を覚えていられないこと
これは記憶の初期段階である ①記銘 が出来なくなることによって生じるらしい
例えばアルツハイマー型認知症では 少し前の経験そのものを忘れてしまうため
何度も同じことをたずねるといったことが生じる
体験自体の記憶がないので 本人は「約束なんかそもそもしていない」とか
「印鑑がない 盗まれた」と怒ることがあるため ケアには注意が必要らしい
一方で楽器や 裁縫 家事など 技能を通した手続き記憶は保たれやすいと言われている
また 「覚える」機能には支障をきたすが 想起することは可能なため
昔のことなどを思い出すこともできるようだ
歳を重ねるにつれて ひたひたと迫りくる老化現象の数々に そのつど嘆き
そしてまもなくそれに慣れ「まっ そんなもんか」などと諦めている日々だ
「え~っと 車についてるカメラみたいなやつで 事故の時なんかに役に立つ あれだよ あれ」
「あ~ バックモニター のカメラでしょ」
「そうそう それそれ すげ~な よく覚えてたなあ」
となんとも噛み合わない会話
でもあとでようやく思い出したのだが 正解は「ドライブレコーダー」だった
「やっぱり ダメじゃん・・・・」
では、
エンジョイ! 物忘れ あれ それ これ どれ?
#物忘れ#認知症#アルツハイマー
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