人の表情には基本となる“ムード”というものがあるような気がする
たとえば いつも笑っているように見える人 いつも怒っているように見える人
またある人などは常に闘志むき出しで 相手に緊張を強いるような
表情になっている人などがいる
サラリーマンとして働いていた 頃不思議な部下職員がいた
入社して4年目のなんとも不思議な職員だった 決して2枚目という訳でもなく
体型はずんぐりむっくり 夕方にはズボンから ワイシャツがはみ出ているような始末の彼だった
当時 得意先係だったが なぜか 月 半期 年間と割り当てられた目標は
そのほとんどにおいて達成してしまう でもこれだけに止まらない
予期せぬ大口解約により支店の目標達成が不安視されていた時も 涼しい顔で期限までに
調整を図ってしまうこともあった 得意先係が顧客から好かれるためには
「服装」「身だしなみ」が特に大事なのだが それはまあまあなんとか合格点
本人の性格はというと あっけらかんとして とにかく人懐っこい
そこにありのままの自然体の「笑顔」がついてくる そうなると 顧客もなぜか安心し
なぜかほっとけないらしい 自分のことだけ話す人はあまり好かれないというが
自分の風貌が生来の口ベタをカバーし 逆に人の話をよく聞くから
とても好感を持たれたようだ 今では 上長補佐役としてその力を発揮し
やはりほっとけない女性が現れ バリバリと活躍しているらしいが ずんぐりむっくりが
さらに進化を遂げてしまっているらしく それがやや心配なのだが・・・
人の表情というのは 生まれ育った生活環境の中から次第に変化していくもののようだ
穏やかで いつも微笑みをたたえていられるような風貌でいたいと思ってきたが
この歳になってしまうと もう手遅れであることは間違いない
だが気持ちだけはそうありたいと思っている
今さら“好漢”とはいかないまでも せめて 心穏やかな“好爺”でいたいものだ
では、
エンジョイ!好爺
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