「条件付き健康」

暮らしの中で

小さな石ころや畳やマットのふちでつまずいてしまったり

少し運動をしただけで息が弾んだりと 近頃は 何をやるにも

若い頃のようにはいかなくなっている

64年に及ぶ長い年月を経て 今の自分にたどり着いているのだから 当然といえば当然だ

健康のありがたさは 歳を経るごとに増してくる

若い頃のように 何事にも連戦連勝でいられる訳はなく 程々でいられればよしとして

自分としては「条件付き健康」というものを意識して暮らしていきたいと考えている

振り返れば 若い頃などは何においても人とよく競争した

ある程度の年齢になってくると それ相応の役職についていなければならないと

仕事で無理をしたり お酒だって誰よりも強くなければならなかったし

ゴルフだって 遊びだって 健康だって・・・何だって一番かそれ相応でなければならなかった

だが今となっては それほど背伸びをするつもりはない

何よりも健康に気をつけ病気をしないことが大事なことで

仮に目が悪ければ眼鏡をかければいい  耳が悪ければ補聴器が

髪が少なくなれば薬もカツラだってある

高血圧や糖尿病になったとしてもちゃんとした診断の元で薬を服用したり

ダメならきちんと施術を受ければ健康は十分に維持できるのだ

健康診断や人間ドッグの前に 体裁を整えるかのように

にわかに運動をしてみたり 酒断ちをしてみたりでは何の意味もない

人間関係もなにもかも ほどほどがちょうどよく 健康についても

今の我々にとっては「条件付き健康」があるべき姿で

それが一番だと思っている

昔のまま 何もかもが競争となり 決して薬自慢や病気自慢になどならぬようにと

いい歳の自分に言い聞かせている

では、

エンジョイ! 条件付き健康

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